2014年9月14日
栃木県の日光男体山に登ってきました。標高は2486mです。
日本を代表する霊山で、麓には二荒山神社があり、山全体がご神体とされています。下野富士という別称があり、均整の取れた形をしています。栃木県内の学校の効果には必ずと言っていいくらいに登場する名前です。
男体山の登山は通算3回目です。
自分の誕生日が9月17日であるため、始まりの山である男体山にお礼参りしたいというが動機でした。
運動らしい運動をしてこなかった自分が今まで登山を続けていられるのも、初めての登山に男体山を選び叱咤激励してもらったからこそだと思っています。その時は、体重が3キロ減り、足の爪が一つ剥がれ、翌日立ち上がれない程の筋肉痛になりました。よく登山が嫌にならなかったな…。
新しくなった山頂に奉納された大剣を目にしたいということもあり、一人旅をしてきました。
男体山について
地図
男体山 日帰り登山
東武日光駅からいろは坂で二荒山神社
始発に乗り込もうと東京の自宅を出発したはいいが、コンビニでパンを買っている間に始発を逃す体たらくぶり。
北千住から東武線で日光を目指します。
9時半に東武日光駅に到着です。
さすが世界遺産にも選ばれている日光です。駅前はバス待ちですごい人だかりです。
いろは坂で渋滞に巻き込まれ、奥日光への到着が遅れました。
そして、男体山の山頂はどんよりとした雲が覆っているではありませんか。目に見えて展望が期待できない登山になってしまいました。
二荒山神社バス停で降り、二荒山神社の境内に入ります。
10時58分を回っており、登山開始するにはギリギリの時間です。
感覚的に6合目から7号目あたりからは全く展望はなさそうです。
しかし、展望が悪いことがわかっていても足を進めねばならない時がある。男体山が試練を与えるなら、それも受け入れよう。
社務所に登拝料500円を支払います。
男体山は山体すべてがご神体であるため、「登山」ではなく「登拝」です。
11時5分 登拝開始
2度ほどレポート書いているので、特に詳細は記載しません。
序盤は階段が続きます。
一合目の石碑が気を引き締めてくれる。
樹林帯の中を歩きます。
序盤から急斜面であるため、いきなり心折られる人も多いはず。
4年前の自分もそうでした。
樹林帯を抜けるとコンクリートで舗装された場所に出ます。
三合目。
登山靴で舗装道を歩くのは辛いのですが、男体山に限ぎると急斜面から唯一逃れられる癒しの道。
「やすらぎの栃木路」というやつです。違うか。
三合目の舗装道を歩き続けると再び鳥居があります。
ちょっと先に行くと中禅寺湖の展望台になっています。
四合目を通過。笹の中に石碑が隠れていました。
熊笹の登り坂が続きます。
五合目。
五合目はトタンで作られた避難小屋があります。
少し紅葉している箇所がありました。
五合目から少し登ると予想通りガスの中に突入です。
蒸し暑さにより、汗が滝のように流れ落ちます。
眼下には中禅寺湖が青々と広がっています。
七合目。
八合目。
多量の汗をかき、顔面びしょびしょの状態だったので、下山してくる人がすれ違った後に「下は雨降っているのかしら」と言っていました。失敬な!
8合目の後半は再び階段が登場するが、段差がきつくて大変です。
2回目に訪れたときはらくらく登れた気がしているんだけどな…。
九合目
九合目から赤土の斜面に変わり、森林限界を抜ける爽快な道です。
しかし、山頂は見事なまでのガス。
ともあれ、九合目の階段を無心に登っていると青空が見え始めました。
東には日光白根山と草紅葉した戦場ヶ原が見えます。
日光白根山は8月にも登っているので、日光は1か月ぶりという節操のなさ。
7合目から9合目では一切見えなかった中禅寺湖も見えるではありませんか。
「あー晴れてきたー!」
「さっきまで全然見えなかったのに!!」
山頂から下山してきた人たちが声をあげて突然の晴れ間に喜んでいました。
森林限界に達したと同時にこの晴れ間。
恵まれない登山客に晴れを連れてきてやったぜと有頂天になるのも当然か。この後、斜面ですっころんで膝を強打し、半泣きになった。
山頂にある奥社が見えてくると山頂は目前。
懐かしの二荒山大神の石像。
もくもくと雲に囲まれた男体山。
天を切り裂く大剣が刺さる男体山の山頂
14時6分 男体山山頂
麓からちょうど3時間かかっての登頂です。
一度、雷で折れてしまった大剣。ステンレス製として生まれ変わり、銀の刃が青空に映えていました。
初めて登った時は疲労のあまり放心状態で、旧大剣をろくに撮ってなかった…。
2年3ヶ月ぶりの時を経て再び男体山の山頂に立ちました。
快復した天気も大剣が雲を切り裂いてくれたのだと思いたい。
本当なら毎年登りたいのですが、アーティストのアルバムリリース間隔くらいのペースで登りたいです。
山頂より北の方角は尾瀬があります。目立つ山は燧ヶ岳なもんくらいです。
男体山の子供的な存在である太郎山にはずっと登りたいと思っている山の一つ。
無事、お礼参りが完了。
ちなみに栃木県内(北関東?)では、社会的アウトローな卒業生がバイクで母校の周りを騒音立てながら暴走することを言ったりします。え、もしかしてうちの学校だけだったかな?
定番の場所に移動しました。
お昼のピークタイムが過ぎていたため、山頂は結構ガラガラでした。
一人でホイル焼きを作って食べました。
じゃがいもとベーコンをチーズ乗っけて焼いたやつ。
栃木と言えばレモン牛乳も忘れずに飲みます。
流れる雲の隙間から除く中禅寺湖の全景。
子供の頃、夏に中禅寺湖の湖畔でよくキャンプしたもので、中禅寺湖に映りこむ星空はとても綺麗だった記憶があります。その時は男体山を見上げてすらいなかったけど。
下山は駆け降りるように歩きました。
同じペースのおじさんとデットヒートを繰り広げるも、歩きながら飲んだ水が器官に入り込み、咽て敗北。
2合目付近に戻ってくると西日がキラキラと熊笹を照らしていました。
17時5分 下山
休憩含み6時間弱の登山でした。
とにかく蒸し暑くて、持ってきた1.5リットルの飲み水を節約しつつの登山でした。
新しい歳になっても安泰した登山ライフを祈願し、そのまま宇都宮の実家に帰省しました。
男体山の登山を終えて
男体山は質実剛健の一本道。
登り続ければ、山頂につくというシンプルな登山道です。水が流れる沢もなければ、彩り豊かな花畑はありません。一歩一歩着実に歩けば、山頂に辿りつける登山の本分がこの男体山の魅力だと思っています。
始まりの山であり、出身県の山ですので、贔屓目が無きにしも非ず。
2016年8月11日から施行される「山の日」には男体山に登りたいと思っています。
と、思いきや1か月後も登ることになるのですが…。
日光男体山の過去記事
・1回目(登山はじめての記録)
・2回目(1回目が余裕なさすぎだったので再挑戦)
コメント
なんと!2つの記事を連続であげるとは!
>くまさん
ふふふ。
こんにちわ。ちょくちょくブログを拝見させていただいております。
2018年は「男体山」「日光白根山」「太郎山」の日光連山を登頂登拝しました。高原山も登りました=
男体山ですが、私が登拝したとき(七月下旬)も頂上から雲海が見えとても印象深いものがありました。あとたくさんのトンボ。。。
VERYBLUEさんの記事を見る度に、この山に行きたい!と思ってしまいます。今後のブログも楽しみにしています(^_^)v
>パッチさん
コメントありがとうございます。
返信が遅くなりまして申し訳ございません。
男体山は唯一無二の一級品の眺めで、何度も登りたいです。確かに直登で辛いですが、合目ごとに変化があるので辛さも苦になりません。
栃木県の山は今後も集中的に登っていきたいです。
またのコメントお待ちしております。
男体山の標高、間違えてませんか?私は学校で、「西の端」で2,484mと、習いました。先程見かけた他の記事では2,486となっていて、どこかで変わったものかと。(2メートル高くなってる???)
いずれにしても、2,448ではないと思いますし、記事中のマップでも、2,486と、書かれているようです。
余計なお世話と思いますが、気になったので。
けろこさん
コメントありがとうございます。
思いっきり記載間違いですね。訂正しました。
調べたところ2003年に2484から2486へ標高の改正があったようです。