![鷹ノ巣山](https://live.staticflickr.com/6007/6002523858_6f675e5fb8_c.jpg)
2011年7月2日
奥多摩の鷹ノ巣山へ行ってきました。
奥多摩の山々で、東京都最高峰の雲取山が標高2017mでラスボス的存在とすると、標高1736mある鷹ノ巣山は中ボス的存在でしょうか。
今回の鷹ノ巣山で選択したコースは、移動距離と標高差があるため持久力が求められました。
7月22日に日本最高峰の富士山戦を予定しているので、長距離を歩くためのトレーニングを兼ねています。今回は、みやじゅんと二人です。
![鷹ノ巣山](https://live.staticflickr.com/6142/6002523598_34833da6e2_c.jpg)
地獄を味わいました。
7月の奥多摩がこれほど辛い環境にあるとは思いもよりませんでした…。頂上付近では何度か心が折れかける程でした。
しかし、頂上の展望は非常によく、地上の誰よりも一足先に夏の雰囲気を体感できる山でした。
鷹ノ巣山について
地図
![鷹ノ巣山の地図](https://live.staticflickr.com/65535/52169600844_ce5206c621_c.jpg)
東日原バス停から、稲村岩尾根で鷹ノ巣山を登りました。山頂からは石尾根で奥多摩駅まで下山しました。
鷹ノ巣山コースタイム
- 10:05東日原バス停
- 11:06稲村岩
- 13:05〜14:00鷹ノ巣山
- 17:15奥多摩駅
行動時間は7時間10分でした。
鷹ノ巣山 日帰り登山
真夏の奥多摩登山はきついよ、バスで東日原バス停へ
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奥多摩へはいつものように、JR新宿駅から7時44分発ホリデー快速おくたま行きに乗ります。
秋や春先に比べ、登山客はあまり乗っていませんでした。
天気予報は曇りで降水確率40%、平日がとても暑かったこともあり熱中症を恐れがあるからかもしれません。
![奥多摩駅](https://live.staticflickr.com/5192/5897846560_cdee132d87_c.jpg)
9時15分にJR奥多摩駅に到着しました。
やはり奥多摩駅にいるハイカーの数は、春と比べると少ない模様。きっと、みんな高山にでかけているんでしょうね。
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鷹ノ巣山の登山口まで、東日原(ひがしにっぱら)行きのバスに乗車します。
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このバスは、去年の秋に行った川苔山(かわのりやま)へ行ったときにもこのバスに乗りました。
登山客の半分が、川苔山の登山口がある川苔橋バス停で降りていきました。相変わらず川苔山は人気なんですね。
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終点の東日原バス停で降ります。
日原集落があり、山の斜面に民家が立ち並んでいます。東京の風景なんですよね…。
近くには関東随一の規模を誇る日原鍾乳洞があります。
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まるで、昭和にタイムスリップしたようなレトロな感じの街を進みます。写真の商店は営業中で、飲み物の値段も普通でした。
稲村岩を経由して、鷹ノ巣山を目指す
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10分くらいあるくと写真のような看板があり、鷹ノ巣山の登山道へ入ります。
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洗濯機の音がごうんごうん音を立てている、民家の裏手を進むと登山道へ入っていきます。
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正面に見えてくる巨大な岩は稲村岩(いなむらいわ)です。
薄靄の中に見える荒々しい光景は迫力がありました。
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前日の雨で少し道がぬかるんでいました。
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序盤は、奥多摩らしい緑豊かな沢沿いを進みます。
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しかし、歩いてすぐ体に異変が…。
汗がそれはもう滝のように流れ始めました。
気温は日中の気温が20度以下と低かったのですが、前日の降雨で非常に湿度が上がっているようでした。
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本来なら沢沿いのコースは気持ちよいはずなのに、蒸し暑さで不快指数は上がるばかり…。手ぬぐいで汗をぬぐっても、すぐ汗が止め処なく流れ続けます。
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登山客は自分たち以外にはおらず、鷹ノ巣山の登山道をほぼ独占状態。が、この沢を越えてからが
本当の地獄でした。
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沢から登り始めるとものすごい急登です。
これはかつて経験したことのない斜面です。
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街から見えていた稲村岩に到着しました。
いつもならば登るとこですが、この先の道が不安なため温存することに。
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登りがずーっと続く上、休めるような平らになっている場所なんてありませんでした。
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今日の朝食は、おにぎり1個。
飲み物は水とほうじ茶と写真のグミ(これすっぱくて甘いのでイイ)なので、バテてきました。
流れ出る汗が体の塩分を奪い、スタミナ切れに陥り始めました。
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こんな先の見えない登りが永延と続きます。正直、ルーチンワーク以外なにものでもないです。
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なんかぶつぶつしてて、気持ち悪いきのこ。
見た目がグロテスクなきのこは全て滅んでしまえばいいと思う。
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体力には余裕があるけど、スタミナ切れで足が止まってしまうという状況に・・・。飲み物は、アクエリアスやポカリなどのスポーツドリンクにすれば良かったと後悔しました。
そして、登るに連れて羽虫が出始める。
よりによってショーとパンツで着たために、蚊などの格好の餌食になりました。
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道中はずっと木々にさえぎられているため、頂上まで景色と自分たちがどのくらい登ってきたのか全く分かりません。
精神力を削る原因のひとつです。
ここまで来れば後少しと思ったら、もう一山が木の間に現われ「マジかよ・・・」って呟きました。
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最後の一山を立ち止まりながら登りきりなんとか頂上へ。
ほんとしんどかった…。
鷹ノ巣山の山頂に到着、シャリバテの胃袋にハムサンドを
![鷹ノ巣山 頂上](https://live.staticflickr.com/5191/5897287659_8a396f8882_c.jpg)
「早く飯を食わねば!」
と体がそう叫んでいました。
頂上の景色など二の次で、さっそく昼ごはんの準備をします。
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鷹ノ巣山Barへようこそ。
本日の目玉は、きーんと冷えた本格モスコミュールです。当然ジンジャーエールはBar仕様のウィルキンソン。
この瓶が重かったよちくしょー。
山頂で飲むキンキンに冷えたモス子ミュールは最高です。
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レモンは成城石井で売ってたレモンのはちみつ漬け。モスコミュールは普通ライムだけど。
ジップロックなかにレモンを入れて、ペットボトルを凍らせたものに巻いとけば夏場でも安心して持ち運べる。
ウォッカは「そばつゆ」の小さいペットボトルに入れてきました。氷はみやじゅんの魔法瓶でもってきてもらいました。
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本日のメニューは、焼いたスパムをはさんだサンドイッチです。
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コーヒーマグで焼いてるけど、そろそろフライパン買おうかな。
こげを取るの大変だし。
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スタミナ切れとは言え、副菜も含め二人で食べるにはちょっと多すぎました。
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食休み後。
登頂の喜びを全身で表わしました。
いつまでも終わらない石尾根道、果てしなき奥多摩駅までの道のり
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山頂は今までの森の中を進むコースはなんだったのかってくらい広いです。
180度は完全に視界が開けていて、奥多摩の山々が見えます。空気が澄んでいると富士山や南アルプスまで見えるようです。
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そしてこっちが帰りの道。
「こっちから来たほうが絶対よかっただろ」の感想。
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青空が広がっていて、風が通り抜けるこの道を歩いていると、子供の頃に体験した「夏のはじまり」を感じます。
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上の動画のように、蛙や蝉の鳴く音、かすかに聞こえてくる鳥のさえずりなんかが、夏休み森に入って遊んでいた記憶が蘇ったり。
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毎年、暑くなってきたら夏だなって思うようになっていたけど、小さい夏のはじまりは色んなところに溢れているのを再確認。
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とかそんなセンチメンタルに気分に浸っていたら、頂上に手ぬぐいを干していたことを忘れて、急いで取りに戻る。
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降りのコースは奥多摩駅まで降るので、登りバスを使った分も加えかなりのロングコースでした。
視界の開けたコースは最初だけで、後はほぼ林道。
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ほとんど人通りはありませんでした。
林道と舗装道をひたすら進んで退屈なくだりで、なかなか奥多摩市街地まで出ませんでした。
コース選びは慎重に。
やっと奥多摩市街地へ到着です。
17時を回ってました。
コンビニっぽい商店で炭酸を購入、下山したときにはコーラを一気に飲むのがポリシー。
奥多摩駅のトイレのそばにある水道で軽く体を拭いて、もってきたTシャツに着替えて鈍行に揺られて帰ります。
立川の餃子天国で、ビックな餃子を食べて完全回復
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まあ、恒例の立川での打ち上げ。
「餃子天国」っていう南口から徒歩5分ほどのところにある店で。
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店内は少し狭いけど、ほぼ満席でした。
餃子が840円もします!
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ビールで乾杯し、冷やしトマトで体を冷やす。
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餃子デカ!
840円もする理由がわかりました。餃子一つが中華まんくらいの大きさがあります。
焼くのに時間が掛かるため追加注文は受け付けませんとメニューに書いてありました。
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具デカ!
にんにく、海老、たこの3皿を頼んで食べ切れなかった・・・。
鷹ノ巣山の登山を終えて
鷹ノ巣山は、今までの奥多摩の山の中で一番きつい山でした。
たまたま涼しい日だったため登れましたが、夏の天気だったら無理だったな。
お陰で、スタミナの重要性が認識できたので次に生かせそうです。今月23日に富士山戦を予定しているので、良いトレーニングになりました。
コメント
最近ちょくちょくお邪魔させてもらっています。
写真に文章良いですねー、まだ行ってない山のときは
特に参考にさせてもらってます。
この年末年始にちょっくら鷹ノ巣山にと思ってエントリ
拝見したんですが、画像リンク切れで。。。
ということでコメントさせていただきました。
>たいそんさん
初めまして、こんにちは!
コメントありがとうございます。
鷹ノ巣山の記事は、管理上の都合でリンクが切れているんですよね。
完全に手作業で復旧しないといけないのめんどk(ry
ブログの記事が掃けたら直したいと思います!
こちらのブログを参考に登山させて戴いております。文面も親しみ易くて素敵ですね。また思いつきですが、行きたくなったので、明日鷹ノ巣山。行ってきます。
>匿名さん
はじめまして!
コメントありがとうございます。
返信遅れて申し訳ございません。鷹ノ巣山の暑さは大丈夫だったでしょうか?
これからもよろしくお願いします。
こんばんわ。お返事ありがとうございます。いやーちょっと舐めてました。きつかったです。まったく同じコースを辿ったのですが、山頂着いたらヘトヘトでした。水場も遠く感じましたし。ただ、天気が悪く、消化不良なんで、明日川乗山行こっかなと今思ってます。
>匿名さん
コメントの返信が遅れ申し訳ございません。
この季節の鷹ノ巣山お疲れ様です。さぞ、扱ったことでしょう…。
自分は暑いのがとても苦手なので、飲水はキンキンに冷えていないと我慢なりません。
なので、ペットボトルを凍らせて持っていきます!
川乗山は沢沿いなので、鷹ノ巣山よりは涼しそうですね…。
記事を参考にさせて頂いて、先月、鷹ノ巣山に行ってきました。稲村岩を登ろうと思ったのですが、私も真似して温存して正解!本当に登りは地獄でした。ヤバかったです。
今度は雲取山に行ってみます。また参考にさせて頂きます。
コメントありがとうございます!
鷹ノ巣山の登山道は登りとくだりで利用しましたが、どちらも大変だったのを覚えています。
11月になると落ち葉がつもり大変そうですねー。
雲取山からも縦走できますが、バスの時間に追われ難儀しました。
皆さんのコメント通り、鷹ノ巣山は大変な山でした。登りは南アルプスのドンドコ沢を経験しておりましたのである程度は覚悟しておりましたが、下りは正直大変疲れました、両足にマメができ潰れ痛くて稲村岩を過ぎてから3回ほど休憩してしまいました。最後の通りにでるまでの登りが思いのほかきつく参りました。東京都にもこんなにキツイ山があるとは知りませんでした。
白いコマクサさん
コメントありがとうございます。
返信が遅れて申し訳ありません。
2回登った鷹ノ巣山は今思い出しても厳しい山だったことを記憶しています。
奥多摩は視界が開けないことがずっとあったりするので、現在地がどこかわからず進んでいる体感がなかったりますねえ。
南アルプスの鳳凰三山もコースがえらい長かったですねえ。