【丹沢】鐘ヶ嶽 登山 ~ 本厚木の浅間信仰の山、地味ながら趣深い秋の旅

丹沢
鐘ヶ嶽の浅間神社

2019年11月17日
神奈川県の鐘ヶ嶽かねがたけに行ってきました。標高は561mです。
東丹沢エリアにある里山で、厚木市の里山といった位置づけの山です。山頂手前には浅間神社があり、丁目ごとに区切られた登山道は、山岳信仰の趣ある山です。コースタイムが3時間以内で、「午前中だけ登山」にうってつけの山です。

鐘ヶ嶽の登山道

体がなまっているし、体を動かしたい、だけど午後の早い時間に帰りたい。そんな動機で山選びをしていたときに見つけました。登山を始めた頃に購入した「関東日帰りの山ベスト100」の、1座目として掲載されています。

丹沢エリアから掲載されていますが、大山、塔ノ岳など一線級の山を抑えての鐘ヶ嶽。編集者の忖度を感じえませんが、理由は特になくこのマイナー鐘ヶ嶽な旅してきました。

鐘ヶ嶽について

コースタイム

鐘ヶ嶽のコースタイム
  • 07:50
    本厚木バスターミナル

    本厚木駅からバス料金388円

  • 08:38
    鐘ヶ嶽登山口

    鐘ヶ嶽バス停から登山口までは徒歩10分程

  • 09:41
    浅間神社

    お昼休憩を20分くらい取りました

  • 09:55
    鐘ヶ嶽山頂

    15分くらいしか滞在しなかった

  • 10:22
    山神トンネル
  • 10:54
    広沢寺温泉

    バス停までの間、ラーメン屋で食事しています

  • 11:45
    広沢寺温泉入口バス停

    本厚木駅へ

鐘ヶ嶽 登山

本厚木駅からバスで鐘ヶ嶽の登山口へ

朝の本厚木駅

小田急線本厚木駅ほんあつぎえきにやってきました。東丹沢エリアに行くときは、この駅を利用することが多いです。大抵は大山や塔ノ岳に行く登山者が多く、ザックを背負った人はパラパラ。

厚木バスターミナル

登山口までいく広沢寺温泉行バスが出ている厚木バスターミナルは、駅からちょっと離れているので注意が必要。 バスの中には登山者が自分以外には2組いました。

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バスに揺られること40分ほどで鐘ヶ岳バス停に到着しました。降車したのは自分一人のみ…。週末の晴れた日でこれだから、不人気、いやそもそも知られていないのだろう。その他のパーティーは大山をマイナールートで登るんでしょうか。

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鐘ヶ嶽ハイキングコースを示す看板が設置されています。観光協会の力の入れてるのだから、丹沢に行く人はこの鐘ヶ嶽にも注目して欲しい。

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バス停からこれから登る鐘ヶ嶽が見える。標高561mなので、高尾山に若干満たない程度ではあるけど、結構急なんじゃないかと思う角度している。

等間隔に石仏が並ぶ、浅間信仰の登山道

鐘ヶ嶽の登山口

バス停から5分ちょっと歩くと鐘ヶ嶽の登山口に到着です。入口には鐘ヶ嶽と七沢浅間神社せんげんじんじゃについて説明されています。

鐘ヶ嶽は戦国時代に上杉定正うえすぎさだまさの居城となった七沢城への合図のために鐘が置かれたというのが由来。昔は浅間山あさまやまと呼ばれていた。上杉定正は浅間神社を信仰していた。山頂に浅間神社があり、浅間神社は富士山信仰。

鐘ヶ嶽は敵が攻めてくるのを知らせる山だったらしい。上杉定正( 1443~1494年) は室町時代の武将。活躍度合いはわからないけど、後年は相模の南武蔵(東京の大田区あたり?)を支配していたとか。死因は落馬。

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いきなりロープが張ってあるどぎつい階段からスタートする鐘ヶ嶽の登山道。しかし、相模の国を守るために、登らなければなりません。

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階段を登ると立派な灯篭と鳥居があります。

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鳥居に書かれた「浅間山(たぶん)」の文字が削られています。

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杉林の登山道。まぁ、こんなんじゃないかって思ってましたよ。

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電気柵が設置されています。丹沢の鹿対策はここでもしっかり行われています。

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登山道には3~5分間隔くらいで仏像が設置されて、番地が示されています。登山口から山頂まで1丁目~28丁目となっているようです。

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傾斜は緩やかで、久しぶりに登山する体にはちょうど良かったです。と、この時は思っていました。この時、9時になろうとしている時間帯で、秋の澄んだ空気が美味しい。

緊急時位置確認表示板

緊急時位置確認表示板が設置されており、安全対策はばっちりです。厚木市の手厚いおもてなしである。厚木だけに。アルファベットでルビを振っているのに優しさを感じる。

上杉公内室の墓

登山口から登って初めての分岐に到着。上杉公内室の墓があるらしい。普通なら寄り道ポイントは、必ず行くタイプではあるが、時間表示が隠されているので行かいことを脳内決定。

そしたら、赤い服を来た人がこっちに向かってくる。怪しい、こんな誰もいない山に登山者だと...と思ったけど、普通に60越えた健脚おじいさんでした。

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分岐からは急に登らせてくる。

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徐々に展望が開ける隙間が生まれます。横浜のビル群でしょうか。秋の空気、とても澄んでます。

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紅葉は今一つで、見上げるとちょっと色づいているなって感じ。2019年の秋は天候不順があったりで、色づきは今一つ。

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覗きの松二代目」という石碑を発見。

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覗き欲求を叶えてくれる対象物は残念ながら確認できない。朽ちた石碑があるのみで、奥には神奈川の街並みが広がり、更に奥には相模湾を展望する。

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秋の山を静かに歩くには相応しい。何せ誰もいないのですから。後方から家族連れの声が聞こえてきたようなきがしたが、追いついてこないし、本当にいるのかどうかも怪しい...。

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後半になると長い長い階段が待ち構えていた。動機となったガイドブックでは、このルートを下りで使用している。確かにこの階段は中々に厳しい。だが、信仰の山に登っている感覚はある。是非とも同じ苦しみを味わって頂きたい。

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苔の蒸した仏像。信仰が盛んだったころ、何度も繰り返し登り、設置した者がいるんだろう。重い仏像を何個も運ぶことは信仰心の現われだったのだろうか...。

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登り切ったら、また階段があるパターン。もうちょっと緩やかな登山道を所望していたのだけれど。

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浅間神社が近づいてきたら、手前左手に小さな神社があった。稲荷神社なのかな...?よく神社を参拝すると小さな稲荷神社がありますよね。

浅間山と書かれた鳥居をくぐると浅間神社です。杉に囲まれ、神聖な空間。思いのほか、立派でした。

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山頂は展望がないという噂だったので、神社で休憩を取ります。丸太の椅子が4~5席ありました。
浅間神社=富士山信仰ですが、展望に富士山は存在しません。見えないこその富士山信仰なのだろう。

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自作のおにぎりで、色気も何もない昼食。下山後に美味しいものを食べるので、これでいいのです。海苔だけをラップに巻いて、パリパリで食べるスタイル。これはディズニーランドで並んでいるときに、前にいたカップルが実践していたのを参考にしております。

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境内には立派な夫婦杉がありました。

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全体的には老朽化激しいですが、今でも人の手入れが入っているようです。神社の裏手には小屋が併設していますし、一年に一回くらいは行事があったりするんでしょうか...。

鐘ヶ嶽の山頂まで60m

浅間神社から鐘ヶ嶽山頂は60m。あとちょっとです。

まるで休憩ポイントのような鐘ヶ嶽の山頂

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登山を長年やっている人ならわかるんじゃないだろうか。距離表示が事前になくても、山頂がもうすぐそこにあると感じるシックスセンス。それが、この山にはなかった。

鐘ヶ嶽の山頂

圧倒的な休憩ポイント感。鐘ヶ嶽の「山頂」に到着です。360度植林された樹林帯である。

鐘ヶ嶽の山頂看板

山頂看板が距離表示を兼任しているのが、山頂っぽさがない要因の一つ。そして、一つだけ置かれたテーブルセット。
山頂っぽさがない山頂ランキングで、上位に食い込むだろう。

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ここは」鐘ヶ嶽と表示してくれる大看板がある。とりあえず、3000m峰に登った時くらいの感動ポーズで登頂を喜びます。
ちなみに看板にはかつて存在した七沢城址ななさわじょうしについて書かれている。室町時代という歴史の中でも、今一つピンとこない時代なので、歴史マニアでなければ理解できない内容でした。

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ポツンと設置された2体の石仏がある。看板には、これについての解説がない。
入口の看板に「竜宮から上げた鐘をこの山に収めたという伝説がある」とあったので、その登場人物か、はたまた浅間神社の祭神なのかはわかりません。

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1体は顔が無くて怖い。

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長居する山頂ではないので、10分も満たない時間で下山開始です。広沢寺温泉寺方面へ進んでいきます。

鐘ヶ嶽から見る江ノ島

少し降りたところから海岸線が見えます。中央は江ノ島、その奥は三浦半島。

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唯一の危険個所。ロープを掴んでいれば余裕でクリアできるポイントです。

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登りで使った山道とは違って、細い尾根道です。この付近で40~50代のご夫婦とすれ違いました。出会った登山者は全部で3人...。

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分岐点に到着しましたが、どちらを行っても広沢寺温泉。何となく「らくらくコース」を選択しました。

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谷に沿ったありふれた道。

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舗装道に出ました。鐘ヶ嶽の登山は実質終わりです。奥の方から1時間ちょっと前にすれ違って、先を歩いていたおじいさんがやってきました。どこを歩いていたんだ。

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進んでいくとトンネルがありました。山神トンネルと言うらしいです。

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車両通行止めなので基本的に一般車両の通行はないです。結構な距離があります。

有名な心霊スポット。肝試しにくる学生グループとdqnグループとそれらを脅かしにくるグループ…というように夜なのにたくさん人が集まってめちゃくちゃです。たまに金属バットや明らかなナイフを持って武装してる人もいます。心霊というより人が怖い系のスポット。

Google レビューより

厚木市民にとっては有名な恐ろしい場所だったようです。女子の一人歩きは用心が必要。

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トンネルを通過すると登山口がありました。分岐を反対に行くとここに出てくるわけです。

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後は人里までひたすらアスファルト歩きです。

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産直がありました。珍しかったので紫芋を買いました。強烈な色してますが、甘くて美味しかった。バター付けて、ちょっと塩ふると美味しい。

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川魚料理店もありました。誰かと来てたら立ち寄ったかも。

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茶畑広がる神奈川の田舎風景。

鐘ヶ嶽下山後は広沢寺温泉の玉翠楼の日帰り温泉(入らなかったけど)

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下山すると自然に温泉があるって良いですよね。玉翠楼ぎょくすいろうという一軒宿で立ち寄り湯が可能です。アルカリ性の温泉で美人や子宝の湯として有名らしい。

玉翠楼

入浴料は1000円です。天然露天風呂が売りのようです。時間の都合上カットしてしまったけど、ブログ書く身としては入っておくべきだったかな。でも、1000円はちょっと高いし...。

玉翠楼の施設内の階段を登ると広沢寺こうたくじがあります。

上杉定正夫婦の墓石を擁しているのだとか。

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広沢寺温泉(玉翠楼)にバス停がありますが、本数は全然ありません。登山者が乗る可能性がある便は、12:55か15:10。時間が合わない場合は、歩いて15分ほどの広沢寺温泉入口バス停を目指します。

田舎にポツンと行列の出来るラーメン店、ZUND-BAR

玉翠楼から広沢寺温泉入口バス停に向かう途中にラーメン店「ZUND-BARずんど・ばー」があります。こちらは都内で人気のラーメン店「AFURI」の姉妹店です。電車でも車でもアクセスの悪い場所ですが、各地からお客がやってくるようです。

店内はステンレスのメタル感がスタイリッシュなバー風です。森や川に近いロケーションなのに、敢えて古民家風にしないところにロックを感じます。

ZUND-BARのメニュー

ラーメンはAFURIらしい、天然素材無化調のこだわってる感じ。個人的に好きなラーメンのタイプではないですけど...。ノーマルのラーメンが900円超えるので、お高め。

ら~めん「まろ味」を注文しました。素材にこだわってるなって感じでとても上品な仕上がりです。個人的にはラーメンに求めるどっしり感がなくて、値段の割にって感じです。でも、美味しいですよ。

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お腹減ったので炙りチャーシュー丼を追加注文。量の割には600円もして高かったが、美味しくないわけないよね。ちなみにソフトクリームが美味しいらしい。ただ、2000円超えちゃうので、さすがに辞めました。一人だと妥協が多くなるな。

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お腹一杯のまま少しあるいて、広沢寺温泉入口のバス停。ちなみにここが始発です。本厚木駅に戻り、2時過ぎには無事家に帰ることが出来ました。

鐘ヶ嶽の登山を終えて

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学生時代アルバイト先の居酒屋で、全く注文されないメニューがありました。それは、カボチャサラダ。シーザーサラダとポテトサラダは人気ですが、カボチャサラダはまぁ注文されない。18時台の早い時間に飲みに来る小さい子供連れの家族か、若い女性二人組が注文するくらいです。利用客のほとんどがサラリーマンの居酒屋で、酒のあてにカボチャサラダは選びませんよ。
鐘ヶ嶽はそんな山なのかも知れない。選択肢から除外されてしまう山です。

鐘ヶ嶽の階段地獄

山頂の展望はなく、富士山は見えない、丹沢の主稜線のような歩き応えはない。マイナス要素は多いです。ただ、短時間でもふらっと歩けて、温泉もあり、本厚木という繁華街からアクセスするので、帰りに名物シロコロをかましてもいい。使い勝手は非常に良い山だと思います。
あの鐘ヶ嶽を登るのはあなたです。

ガイドブックの1番目にあるのはやはり忖度じゃないかな...。

鐘ヶ嶽の地図はこちら

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