2012年4月28日
茨城県の筑波山に行ってきました。標高は877mです。
山頂は男体山、女体山からなる双児峰で、見た目が綺麗な山です。関東地方においては、富士山と肩を並べるくらいに目を惹く存在です。
東京の高尾山と同じように観光地化されていて、登山者のみならず観光客がたくさん訪れる山です。
今回は総勢11名の大所帯で、2012年のゴールデンウィークのスタートを切りました。
大型連休の初日で混雑していましたが、期待値をはるかに超える大展望と雲海が待っていました。
筑波山について
地図
登りは御幸ヶ原コース、下りは白雲橋コースを歩きました。
筑波山 日帰り登山
つくばエクスプレスで筑波山へ
都心から登山に出かける際、まず東側には縁がないですよね。
東京都内の早朝は、ザックを背負いウェアを着込んだハイカーにすれ違うのが当たり前の光景なんです。が、今回は人っ子一人見かけないんですよ。
それもそのはず、世界で有数の電脳都市である秋葉原に向かうわけですから。
秋葉原と言う街を御存じない方もいるかと思います。
上記の写真のように駅構内の広告の9割をアニメや漫画の宣伝が占めています。そうこの街は、アニメ・漫画産業が世界一発展している街なのです。もちろん電気街と言われているとおり、パソコン製品や家電を取り扱う店が軒を連ねています。
そう、登山とは間逆のインドアな街です。
ちなみに隣町の神保町は、アウトドア専門店が日本一多い街だったりします。
そんな秋葉原から乗る電車は「つくばエクスプレス」
2005年開業の東京の秋葉原から茨城県のつくばの約58キロを結んでいる路線です。
ホームの手前になにやらランチパック専門店がありました。
自分が菓子パンに求めるのは、安くて量が多くてお腹が膨れるという高校生の感覚をいまだに残しているので、あまりランチパックを買うことはないですが・・・。
エクスプレスとつくからに流線型の近未来車両が来ると思ったら、とても普通の車両でした!
日本最大の平野である関東平野をひたすら突き進むので登山の旅って感覚が一切しないのが新鮮ですね。
快速で45分終点のつくば駅に到着です。筑波神社行きのバスは、かなりの列を作っていました。
あたり一体、スーパーマーケット、マンション、ショッピングモールが立ち並んでいます。おいおい、山梨とは大違いだな・・・。
今回メンバー11人がここで合流。栃木からマイカーでたち君が参加しているので、4人は車に乗って一路筑波神社を目指します。
つくば市といえば「学園都市」と呼ばれ、筑波大学を初めとする行政法人の研究所や企業の研究施設が立ち並んでいます。
「高エネルギー加速器研究機構」とか一体なにを研究してるんだろう・・・・。
車で30分程度走ると筑波山の麓です。
あいにく天気は曇りで、全貌を見ることが出来ません。
筑波山のお土産屋街。
公営駐車場を過ぎるとお土産屋の駐車場を利用させようと、呼び込みが激しいこと。
勝手がわからず、結局一番奥の駐車料金が高いところまで行ってしまった。
きっと戦国時代に武士だったDNAが残っているからだと思うんですよね。
小学生の遠足でお土産に木刀や武器のレプリカを欲するのは。
筑波山神社から登山開始
バス組みと合流し、出発です。
女性陣は、団子を購入し腹ごしらえ。
3色団子って、その彩に惹かれるのか妙に食べたくなるんですよね。
う~ん、来れば子供の頃の記憶が蘇ると思ったけれど、どうやらこの筑波山神社から登ったわけじゃないらしい。
怪しげな遊園地がある場所だった気がします。
狛犬はミニマムな大きさながら威圧感を放っています。
筑波山名物のがまの油売りがいました。
歯切れのよい茨城弁に愛着にも似た懐かしさを感じます。茨城弁のwikipediaの充実っぷりに驚愕。
出たな・・・関東ふれあいの道・・・。
神社を正面左に進むと登山道があります。トイレも一応、頂上までないので済ませておくといいと思います。
不思議とお土産屋ではカラフルな鈴が売られてます。
ロープウェイと登山道の分かれ道。
ロープウェイに続く階段の最後に巫女さんが見えて、そっちでいいかと思ったのは内緒。
登山道の入口で、地元の警察やボランティア(?)の人達が登山の安全運動をしていました。
ボールペンの入った冊子を配ってます。
さあ、登りの開始。
前日の雨と曇りの天気で、登山道はぐちょぐちょで泥まみれでした。頂上の御幸ヶ原までは2キロと短いですが、その分観光がてらに普段着で登っている人もいるので渋滞です。
特にこれといって危険箇所があるわけでもないので単調な道のり。
絶望的な天気模様の中、登るにつれて太陽の光が射しはじめました。これはまさか?!
しかし、湿気が高いのか汗が噴出す噴出す。
どうやら太陽の下に出たようです。
青空が広がっているではないですか?まさか雲を抜けたんだろうか。
そして、頂上直下の最後の階段。
振り返るとなんと雲の上に出ました。
標高は800m代と低い部類の筑波山でしたが、綺麗な雲海が見れることに一同ビックリです。
雲を抜けて筑波山山頂
頂上の御幸ヶ原に到着しました。
ロープウェイで来れることもあり、頂上は観光客で賑わっています。
ゲコッ。
早速、頂上でお昼となりました。
今週も誕生日を迎えた人が二人いたのでぷち誕生日会。
売店がたくさんあって生中が買えます。
頂上で飲むきんきんに冷えたビールは最高です。この後、運転をして帰るタチ君には悪いと思っている、反省している。
こんな景色が見れる筑波山、侮れませんね。
観光客が多く、登山ぽくないかなと、敬遠していましたが、来てよかったです。
食事を終えた後はピークハントです。
筑波山は男体山と女体山の二つのピークがあります。日光みたいですね。まずは、男体山に登ります。登るといってもほんのちょこっと歩くだけなんですけどね。
男体山の頂上には筑波山神社の奥宮がありました。
男体山の頂上は木が生えていているので今ひとつ展望はありません。
そして、男体山からみた女体山です。筑波山の山頂と言えば、女体山の事を指すようです。
男体山同様にお社があって、その近くに岩場が剥き出しになっている箇所があります。
そして、一度引き返し女体山を目指します。
途中にあったガマ石。蛙の口みたいな形からつけられたのか。
口内に小石を投げ入れる風習があるらしい・・・?
男体山から女体山まで20分の道のり、最後の階段です。
高度感と開放感抜群の女体山
そこは、想像を超える素晴らしい景色が広がってました。さすが関東平野に君臨することだけあります。その実力は申し分ない景色で応えてくれました。
なんだこの高度感はっ!
筑波山より東の方角は雲海が広がってます。雲海がなければ、霞ヶ浦とかが見えていたのかな。
雲海の向こうには、太平洋の大海原が見えていました。
空には雲ひとつない素晴らしい天気です。
高校の三年間、鬼怒川に架かる橋の上から見えていた筑波山。当時は、その山を筑波山と認識してすらいなかった。校歌にも登場していたのに。気づいてやれなくてゴメンヨ。
長い歳月を掛けて、その素晴らしさを体感できました。
巨岩群を巡る下山コース
そんなわけで下山です。
小さい子供達もキャラクターが描かれたザックを背負って登ってきます。
雲の中に突入するロープウェイ。
下山するルートには多数の奇岩が数々存在します。そんな岩シリーズを少し紹介。
まずは、北斗岩。この岩の先を越えると四兆星が見え北斗神拳を会得するわけがない。
裏面大黒。
ダークサイドに落ちます。僕にはグーに見えます。ぐーぱん。
国割り石。
なにやら穏やかではない石。どこにあるかわからなかったけど。
母の胎内くぐり。
生命誕生的なことだろうか。
弁慶岩だっけ?
みんな熱心に石の写真を撮るけれど、きっと使うことはないんだろうな・・・。
そんな奇岩の数々を越えて一旦休憩。
さらに下山。道がびしょびしょで大変でした。
花びらが地面に落ちていたので頭上を見ると、桜がまだ咲いていました。
いよいよゴール。
民家の裏手に出て、来たときと同様に神社方面に向かいます。
この後、自分とたち君は栃木に帰るためみんなとお別れ。お疲れ様でした。
その後みんなで飲み会したとか・・・。ぐぎぎ・・・。
筑波山の麓にある「沼田屋」に立ち寄り、かりんとうまんじゅうを購入しました。
この、かりんとう饅頭コンビニに置かれるくらい有名になりましたね。福島県発祥だそうで、北関東全域で名物として作られてますね。
ここのかりんとう饅頭は、楕円形の形をしています。残り僅かしかなかったので、買い占めてやりました、ははは。
すっかり雲が取れた筑波山。
筑波山から1時間かからないくらいで実家に帰れます。
GW最後の日に竜巻被害がありました。陶器市開催中だった益子も被害だったとか。去年の地震といい災難が続きますね・・・。
国道123号線沿いで、実家の近くにある塩ラーメンが美味しいと評判の「らいけん」で食事をしました。
行列ができる人気店ですが、開店前だったのですんなりと入ることができました。
煮チャーシュー麺(650円)を頼みました。
ここのチャーシュー箸でつかむと崩れる程にトロットロッしてます。
宇都宮とラーメン屋でほとんどの人は餃子を頼みます(この店は宇都宮から数百m離れてるけど)。
当然頼むわけで、メニューを見ると「茹餃子」と「水餃子」がありました。はて?どう違いがあるのか・・・・、水餃子は数十円高い。そして、水餃子を頼んで出てきたのが写真のもの。
なるほど、水餃子はスープに入っている餃子なのかッ!
筑波山の登山を終えて
国道123号線に架かる鬼怒大橋。
GWに実家に帰って、この橋からの景色を改めて見ると南には筑波山、北には男体山と女峰山が綺麗に見えました。高校3年間繰り返し通った道でしたが、当時は山なんて目に入ってなかった。きっと目先の楽しさや将来の希望やら不安なんかばかり映っていて、風景なんて見えていなかったんでしょう。
時間が経って日常の風景が次第に見えてきたのは成長したんでしょうかね。
普段の日常の景色が違って見えてくることは、登山を始めて一番の収穫だったかもしれません。
コメント
veryblueさん
こんばんわ。
武甲山でお世話になったやまねこです。
筑波山、私のホーム山です!!!
月1で単独行してます。
雲上の景色すてきですね~ 筑波山でも体験できるなんて!
veryblueさんはお酒飲みますか?
お土産街道に酒屋があり 純米大吟醸の渡舟 って高級な日本酒を先日父に買って帰りました。 私は生グレ専門なので味はわかりませんでしたが、 ↑これ美酒らしいです。
個人的には「悪代官」って酒がひじょう
途中で勝手に(勝手じゃないだろうけど) コメント完了してました。
悪代官って素敵なネーミングの酒をいつか友のプレゼントにしようと決めました。
また筑波山に来てください!!!
明日天気次第ですが、行こうと思ってます♪
>やまねこさん
筑波山がホームなんですね。p@
月1で登れるなんて贅沢ですね。筑波山が雲の上に浮くのは珍しいでしょうかね~。
自分はお酒はある程度飲みますが、日本酒は苦手ではないのですが知識がないのでカラっきしです。薦めてもらうと助かります!
渡船ですね見つけたら買ってみようかと思います。