2011年5月3日
山梨県の奥秩父の乾徳山に行ってきました。標高は2031mです。
草原・森林・岩陵が揃った山で、日帰りで満喫できる山です。山頂直下は岩場になっていて、山頂に至る8mの鎖がクライマックスに控えています。
中央線の塩山駅から直通の路線バスが出ているのでアクセスが良いです。
2011年のゴールデンウィークから本格的に登山を開始しました。前回は丹沢の表尾根縦走コースを歩き、高山に挑戦したくなりました。
変化に富んだアトラクション感のある山で、去年の男体山以来の2000m超えの旅になりました。
乾徳山について
地図
乾徳山登山口のバス停からクロス周回のコースを歩きました。
下山で使用した迂回下山道は、破線のコースでした。
コースタイム
- 8:45乾徳山登山口
- 10:18国師ヶ原十字路
- 10:52扇平
- 11:43〜12:57乾徳山
- 14:03国師ヶ原十字路
- 15:30乾徳山登山口
標高2000m級の登山、公共交通機関を利用は、時間との戦いであります。
乾徳山 登山
中央線の塩山駅からバスに乗る
乾徳山登山口への路線バスが出ているのは中央線の塩山駅です。
私が当時住んでいた世田谷からでは、始発電車に間に合いません。なので、大学時代からの登山仲間「わっちぃ」が住んでいる高幡不動の家に宿泊させてもらいました。
高尾駅にて、山梨方面に向かう中央線に乗り換えます。
男体山のときへとへとになったので、ホームの自販機でリポビタンDを購入し、ファイトを注入。
GWのため行楽客で電車は少し混雑していましたが、早朝だったので座れました。
八王子に住んでいたことがありますが、高尾より西に行ったことがないので未知の世界なんだぜ。
高尾駅から約1時間10分で塩山駅に到着。高尾駅から塩山まで1110円掛かりました。
ずっとしおやまって読むと思っていて、えんざんって電車のアナウンスがあるまで気がつかなかった。
JR塩山駅は、駅の売店、お土産屋の一部が営業しているので飲料水の調達は可能です。
タオルを忘れてコンビニを探したけどありませんでした。
公衆トイレもあるので利用しておきましょう。
20人ほど西沢渓谷行きバスに乗ります。
大菩薩領に向かう人が大半でした。
ザックの量が自分たちの倍あったので、テント泊して縦走するのかな?
AM9:07に登山口のバス停に着きました。
このバス停にも公衆トイレがあるので利用しましょう。
PM15:55が塩山駅行き最終バスなので、厳しい戦いになります。
駐車場は既に満車。
自分たちは車がないので・・・ギギギ・・・。
ここから舗装道を行き登山道入り口まで20分から30分。
登山道までの舗装道は少し荒れているので、軽自動車とかじゃきつそう。
乾徳山登山 – 登山編
登山道入り口に到着。
「熊の生息地域に看板を立てておけ”俺出没注意”と」
実際は、熊よけの鈴なんかもってなくて焦ったり。
余裕の林道を進みます。
そう甘くはなく、岩がごつごつした道に変わってきます。
第一チェックポイント”銀昌水”到着。
特になにもないんだけど?
第二チェックポイント”駒止”到着。
特になにもないんだけど?
第三チェックポイント”錦昌水”到着。
ここはちゃんと水が沸いてました。
すごく冷たい、飲まなかったけど飲めるのかな?
ここで、休憩する人多数。
しばらく登って行くと、植生が変わってきます。
視界が開け、やっと乾徳山が顔を出しました。
高原ヒュッテ付近の分岐点に到着。
ここは下るときも合流することになります。
少し迷っていると、上の写真のおじさんが詳しく説明してくれました。感謝。
扇平を目指します。
また、岩がゴロゴロの道へ。
ところどころでかい岩が増えてきました。
突然、すすきの穂だけの扇平に突入します。
ここ一体だけ木が極端に少なく、不思議な気分に駆られます。
風に揺られて「さわさわ」と音がします。
この扇平の名物月見岩。
登りたいといっていたW氏がダッシュで登る。
GLAYのボーカルがとりがちなポーズを取る自分。
扇平を越えると、大岩がごろごろする林道が始まります。
さぁ、ここからが乾徳山の本番。
岩の大きさが徐々に増していきます。
足を思いっきりあげるので、膝上の力を目一杯使う。
だんだん、自然のアスレチックになっていきます。
手を使わないと登れない。
黄砂の影響もあってか遠くまでは見渡せなくて残念。
どこかわからなかったが髭剃岩。
昔の修行僧はとんでもないとこで髭を剃るんですね。
急斜面にも程がある。
切り立った岩が絶景。
数百mはあるだろう崖の側面を進んだりと命の危険を感じる道ががが・・・。
岩と岩の隙間の梯子。
鎖場も登場。
命を懸けて岩を登ります。
自然のアスレチックを進むと頂上が見えてきました。
乾徳山の頂上は岩の塊です。
乾徳山最後の鎖場
乾徳山最後の難所。
8mはあるだろうほぼ直角の鎖場。ここを登ったら頂上です。
これは無理だ・・・と思ったら迂回した場所に梯子があるのでそちらを利用してください。
振り返ると怖さが増すので、振り返らないで登りましょう。
絶対振り返るなよ!
鎖を登っているM氏。大変さが伝わるかな。
ついに登頂です!
厳しかった分充実感が大きいです。
雄大な頂上だ。
狭い上に少し余裕のあるところは食事している人でうまってます。
山頂は混んでいたので、隣の岩塊に移動して食事を撮ります。
乾徳山食事タイム
竜田揚げ入りカレーカップヌードル。絵が汚いって?
隣で酒盛りをしていた3人組のおじさん達が話しかけてきた、人生のアドバイスやら何やら30分くらい会話をして楽しみました。
さて、下山。
どこの山に登っても下山はつらい。
特にこの山の下山はきつかったです。
途中、鹿に遭遇。
丹沢の鹿と違って警戒心が強かった。
角生えた鹿もいたけど、フラッシュにびびって逃げ出しました。
しばらくすると、高原ヒュッテに。
テントを張っている人達がいました。
高原ヒュッテは荒れ果て、休業中
のようでした。
登ってきたときの分岐点から道満山経由で下山します。
途中あった富士の展望台、ここからは富士の絶景を眺め・・・
OK
道満山への道は単調な上、つらいのでオススメできません。
道満山山頂。
しょぼ。
つらい下山を終えて登山道入り口に。
やっと集落が見えてきて一安心。
この時点で雨に降られましたが、なんとかバスの時間までにゴールできました。
へとへとの状態で路線バスと中央本線に揺られ、八王子に到着。
中華料理屋「万豚記」と「さくら水産」で打ち上げして帰宅しました。
乾徳山の登山を終えて
乾徳山は変化に富んで面白い山でした。
山頂直下の鎖場には、高所恐怖症でもない自分でも、ビビりながら登りました。ただ、雨こそ降られなかったものの、どんよりな天気だったので、晴れた日にまた再訪したいです。
乾徳山の地図はこちら
都心からアクセスしやすい百名山を4つも押さえているので買って損することはない地図になります!
コメント
「塩山」には文字通り「塩山」という山がございます。
あまり知られていませんが、塩山の地名の由来がその塩山なんです。
小一時間でどうにかなりますので、
一度、制圧しておいてくださいませ。
>んんーさん
塩山は山の名前だったのですね!
地名に山の名前が付いている地域って多いですよね。自分も日本全国をふらふらしていますが、それをよく感じます。
塩むすび持って登りに出かけたいと思います。
こんにちは!3回目の投稿になります!先日、乾徳山に登って来ました!
veryblueさんの記事を参考に登らせていただきました。朝は小雨模様、昼頃に晴れると言う天気予報を信じて、絶景を期待していたのですが結局終日ガスガスで何も見えず、黙々と登るだけになってしまいました。最後の鎖場も雨で滑り難儀しましたが、何とか登頂できました。この時期はまだ花とかも多くなく新緑もまだなので山選びも考えますね!是非、天気のいい時に再チャレンジしたいと思います。
西沢渓谷も近いので甲武信岳の登山口だけ、確認にいきました!
近々、甲武信岳にもチャレンジしてみたいです!
bambootakatomoさん
3回目の登場ありがとうございます。こんな昔の記事に!
山の天気は下界の天気があまりあてにできないので、晴れていても登ったら…という経験がなんどもあります。
今は山の裏手の町の天気を見たり、天気図を眺めたり色々試行錯誤しています。
乾徳山は変化のある山で、もう一度登ってみたい山の一つです。
そういえば、甲武信岳はいまだチャンスがなくいくことがないんですよね。
徳ちゃん新道は辛そうなので、裏側から登るコースを狙っています!