登山九州・沖縄

【熊本】阿蘇山(烏帽子岳)~ 残骸のミヤマキリシマ、幻想的な緑の草千里の旅

阿蘇山・烏帽子岳

2026年5月30年

熊本県の阿蘇五岳の烏帽子岳(えぼしだけ)に行ってきました。標高は1337mです。

眼下に美しい草千里ヶ浜を見下ろす風光明媚な山です。短時間で手軽に登れるコースながら、荒々しい火山群と穏やかな草原のダイナミックな対比を楽しめます。

阿蘇山・米塚

ミヤマキリシマが咲き誇る5月下旬から6月上旬、長年行きたかった九州へ。

念願だった阿蘇山のミヤマキリシマを見にやってきました。旅の初日は、熊本のあか牛や濃厚ラーメンを味わい、前哨戦としてお手軽な草千里と烏帽子岳を旅してきました。

烏帽子岳 日帰り登山

福岡空港から熊本へ移動して、あか牛丼を食べる

福岡空港

早朝、羽田空港から福岡空港へ移動しました。

本来であれば阿蘇方面へ向かうため熊本空港のほうが近いのですが、諸々の費用を考えると福岡空港を利用するほうが安く、移動時間も1時間ほど長くなる程度でした。

福岡のおにぎり

土曜日の福岡から熊本方面へ向かう高速道路はそれほど混雑していないと見込んでいましたが、事故渋滞に巻き込まれ、約30分の遅れが発生しました。

旨乃蔵

阿蘇に到着したのが遅れ、目的の店は1時間以上待ちだったので、「旨乃蔵(うまのくら)」という店を訪れました。乗馬体験ができ、内装がなぜかアメリカンなお店でした。

旨乃蔵・あか牛丼

阿蘇と言えばのグルメ「あか牛丼」をいただきました。値段は一般的な牛丼の3~4倍、2,400円くらいだったかな?しかし、それに見合う価値はあります。

旨乃蔵・あか牛丼

サシはそれほど入っていないのに、ミディアムレアのあか牛がとても柔らかく、いくらなんでも美味すぎる…。

阿蘇の人は、毎日こんなにおいしい牛丼を食べられるなんてうらやましいです。いつか移住したいです。

渋滞ができる草千里ヶ浜の駐車場から烏帽子岳へ

阿蘇ドライブウェイ

最高の昼食を終えた後、「阿蘇パノラマライン」で草千里へ移動します。標高1000mを超えると風景がガラリと変わり、草原が広がります。

草千里ヶ浜の駐車場渋滞

阿蘇観光の拠点となる草千里にある駐車場は渋滞が出来ていました。正直こんなに混むものだとは思ってませんでした…。ただ、サクサク進んで20分くらいで駐車できました。

草千里ヶ浜へ

登山の準備を終えて、手をつなぐカップルと同時に登山口へ。

草千里ヶ浜 烏帽子岳登山口

登山口の看板が立っていました。草千里ヶ浜から周回して、2時間程度のコースです。

阿蘇五岳の一つ「杵島岳(きしまだけ)」も登ろうかと思っていましたが、到着が遅くなったので今回はパスです。

草千里ヶ浜の入口には乗馬体験用の馬が繋がれています。ただ、待ってるだけの馬は、悲しい表情に見えました。馬が楽しそうにしているところって、滅多に見ないよな…。

草千里ヶ浜とうんこ

登るべき烏帽子岳は、草千里の正面に見えています。

草千里は一面の草原ですが、そこらじゅうウンコだらけなので、一切の油断はできない環境です。

草千里ヶ浜から見える阿蘇火口

左手には、阿蘇といえば火山というイメージそのものの景色が広がっています。穏やかな草千里とは対照的です。

草千里ヶ浜の撮影
草千里ヶ浜の花

5月下旬の草千里は黄色い花がたくさん咲いていてメルヘン空間を演出してくれています。ウェディングフォトの前撮りをしている光景も見られました。

草千里には烏帽子岳のコースを示す看板はなく、薄い踏み跡を頼りに奥へと進んでいきます。ここまで来ると観光客は全くいません。

草千里ヶ浜を歩く

どうやら、登山口で正解のようです。

ミヤマキリシマが満開だったら絶対にすごい斜面

烏帽子岳へ

烏帽子岳の山頂を示す看板がありました。

烏帽子岳の登山口

登山口はロープで封鎖されていて、「馬が逃げないように」と注意書きがありました。馬が放されて、ここまで来ることがあるのだろうか?

烏帽子岳の登山道

烏帽子岳の登山道は、3メートル以下の低木の間を縫うように登ります。

烏帽子岳から見える熊本市内

阿蘇山より西側の展望が開けて、熊本市の街が見えます。うっすらと見えるのは「金峰山(きんぷさん)」などの山々でしょうか。さらに奥には、長崎県の雲仙普賢岳(うんぜんふげんだけ)が見えていました。

烏帽子岳の登山道

登り始めの傾斜は緩やかです。

烏帽子岳のミヤマキリシマ

烏帽子岳はミヤマキリシマの名所として有名です。5月30日に訪れた際はすでに見頃を過ぎて、多くの花が枯れていました。

ミヤマキリシマ

同じ阿蘇山エリアでも、仙酔峡、烏帽子岳、そして最高峰の高岳ではミヤマキリシマが咲きます。標高が異なるため、それぞれ見頃の時期も異なります。

烏帽子岳の登山道

今回は高岳を目的地としていたため、標高の低い烏帽子岳のミヤマキリシマが見頃を過ぎていたのは当然ですが、もし満開の時期だったなら、山肌を絨毯のように染めるピンク色の景色が見られたのだろうな~…。

烏帽子岳のミヤマキリシマ
烏帽子岳の登山道
枯れたミヤマキリシマ

枯れ始めたミヤマキリシマですが、それでも緑一色の草千里とのコントラストが際立っています。

烏帽子岳から阿蘇山火口

阿蘇山の火口側が見えてきました。うっすらと煙が上がっています。

2026年1月、阿蘇山・中岳第一火口で遊覧ヘリが墜落。機体は火口内で発見されたが、火山ガスなどの影響で救助・回収は難航し、事故原因の調査が続いている。

訪れた時は、ヘリ墜落事故の影響で山上ターミナルが閉鎖中でした。

烏帽子岳の登山道

斜面を登りきり、山頂が見えてきました。

荒々しい阿蘇山の火山を見る烏帽子岳山頂

烏帽子岳山頂

烏帽子岳の山頂に到着です。

駐車場2台分ほどの広さがあり、見晴らしも抜群です。目の前には宮崎県の雄大な風景が広がっています。おそらく、祖母山(そぼさん)をはじめ、その界隈の山が見えているのでしょう。

烏帽子岳山頂

花はないけど、羽蟲が飛んでいて、不快感があるのは致し方なし。

烏帽子岳山頂

草千里ヶ浜を見下ろせます。

烏帽子岳山頂

やはり、阿蘇山の心臓部は中岳・高岳の火山です。秋の田舎で、近所の人が落ち葉を燃やしてるくらいの煙が上がってました。

烏帽子岳山頂

阿蘇山は何かと火山活動で入山規制がかかることがあるため、明日無事に登れることを祈るばかりです。 

烏帽子岳から阿蘇火口

登りとは異なるルートで下山です。

烏帽子岳から阿蘇火口

阿蘇山の奥には、大分県の九重連山が見えています。ミヤマキリシマの群生No.1と名高い平治岳(ひいじだけ)もこの時期に見ごろを迎えます。

烏帽子岳のミヤマキリシマ

かろうじて生き残ったミヤマキリシマと阿蘇山。

草千里ヶ浜へ下山完了です

草千里まで降りてきました。

改めて、モンゴルのような草原風景です。移動式テントのゲルが似合いそうです。

草千里ヶ浜

登山の終わりで悲惨なことにならぬよう、うんこに気をつけながら草原を歩きます。

駐車場

駐車場まで戻ってきました。それにしても、標高1100mもあるからか、刺すような日差しです。

阿蘇ミルクソフトを食べ、米塚と大観峰

ソフトクリーム
ソフトクリーム

下山後のミルクソフトを購入しました。

阿蘇といえば牛乳です。小人になって、ミルクの山に溺れたくなるほど美味しかったです。

阿蘇山・米塚

烏帽子岳の登山を終えて、次の目的地へと向かいます。下っている途中にある、米塚(よねづか)に立ち寄りました。阿蘇観光ポイントの一つです。

ニキビみたいで、爪で押し出したくなる形です。

大観峰

草千里から1時間くらい移動して、「大観峰(だいかんぼう)」にやってきました。阿蘇外輪山の最高峰(935m)にある、絶景ポイントです。

大観峰
大観峰

駐車場から15分ほど歩く必要がありますが、360度の展望が広がります。熊本県の観光ポスターで必ず見る風景です。

この日のパラグライダーは最高に気持ち良さそう。その座を(無料で)明け渡してほしい。

大観峰から見える阿蘇山

阿蘇五岳とカルデラ盆地を一望できる光景は日本屈指の美しさで、もし「日本の自然風景トップ10」があるなら、間違いなくランクインするはずです。

大観峰から見える阿蘇山

いやー、本当に美しい風景です。このまま夕陽の時間までずっと居たかったのですが、それよりも美味しい夕食が待っているので帰ることにします。 

大観峰

五岳もいいけど、外輪山の「ゼルダの伝説」のような非現実的グリーンが素晴らしいです。

呆れるくらいに強烈な臭さ、濃厚とんこつの「文龍」

熊本・文龍ラーメン

阿蘇から1時間以上かけて移動し、熊本市内にやってきました。「火の国文龍 総本店」です。熊本を代表する超濃厚こってり豚骨ラーメンの名店です。

芸人のラジオで知り、今回の旅で絶対訪れたかった店です。

熊本・文龍ラーメン

インスタにアップするとペナルティを食らいそうな凶暴なビジュアルですが、濃厚なスープの上に薄雪のような背脂が浮かんでいます。何より臭い!とんこつラーメンは臭ければ臭いほど良い。

熊本・文龍ラーメン

食べたことない強烈なスープです。いやー、信じられないくらい美味しい。3回は替え玉しました。

熊本・文龍ラーメン

卓上にあるニンニク醤油漬け、辛味噌、からし高菜、紅生姜で味のバリエーションも無限です。

熊本の人は、毎日こんなにおいしいラーメンを食べられるなんてうらやましいです。いつか移住したいです。

過剰な塩分と脂肪分は、甘いもので相殺です。九州限定のブラックモンブランと阿蘇ミルクチーズプリンを食べました。

この後は、大津にあるビジネスホテルに宿泊し、翌日の阿蘇山登山に備えました。

登山を終えて

草千里ヶ浜から見える阿蘇火口

草千里から阿蘇・烏帽子岳へ。観光メインの軽い気持ちで登りましたが、見頃を過ぎたミヤマキリシマの残り花に出迎えられつつ、何より荒々しい火山方面を間近に望む大迫力の景色が最高でした。

烏帽子岳の集合写真

草千里からサクッと登れる烏帽子岳は、荒涼とした火山と牧歌的草原の落差に脳がバグります。

見頃を過ぎたミヤマキリシマの残骸ですら「満開なら凄そう」と思わせるほどで、手軽さの割に絶景のコスパが異常だと思います。

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