ゴールデンウィークに出かけるならどの山が良いか?
そんな疑問にお応えすべく、ゴールデンウィークにお薦めの山を登山者のタイプ別に紹介します。関東の山を基準として、標高の低い里山から、雪が残る高山、遠方の山まで幅広く選んでみました。
ゴールデンウィークの登山プランにお役立て下さい。
ゴールデンウィーク期間の山事情について
ゴールデンウィーク期間中、つまり4月下旬から5月上旬の状況を解説します。
- 標高3000mの山では雪が積もる厳冬期
- 標高2000mの山では雪が残る残雪機
- 標高1000mの山では緑のない冬の山
平地では桜が散り、多くの木々が新芽を出し、田んぼには稲が植えられる頃、山の季節は冬が続いているのです。まだまだ、季節は冬の山ですが、魅力がたくさんあります。ゴールデンウィークを登山をして過ごしたいという方に4つのタイプに分けて、それぞれお薦めの山を提案します。
ゴールデンウィークに提案する4つの登山プラン
新緑が萌える里山へ
4月下旬~5月下旬の新緑は標高1000m以下にあります。なので、低山である街から近い里山が新緑シーズン真っ只中ということです。ゴールデンウィーク期間中に帰省される方は多いと思います。その際、実家からほど近い里山に登ってみてはいかがでしょうか。
栃木県益子町の里山「雨巻山」
日本各地無数にある里山ですが、わが故郷の栃木県で一例をあげると雨巻山です。
益子町にある標高533mの低山です。
新緑の清々しさは山の魅力の一つで、つつじなどの花が開花します。益子町ではゴールデンウィークに「陶器市」が開催され、まさにベストシーズン。
その他の山
- 高尾山(東京)
- 岩殿山(山梨)
- 太平山(栃木)
- 筑波山(茨城)
- 宝登山(埼玉)
暖かさを求め南方の山へ
標高の高い山がまだ雪に閉ざされているのならば、南下すれば解決ということで、南へ向かうというのも一つの手です。連休ということで、遠出して登山をしたいという方を対象にしています。
東京の島登山「天上山」
伊豆七島の神津島にある山です。
島と言うと海水浴や釣りのイメージがありますが、島は海底から地上に出ている山ということです。フェリーや船はゴールデンウィーク価格に影響を受けず、民宿も値上がりしないので、強くお勧めします。
神津島の他に伊豆大島、八丈島も良いですね。
九州まで遠征「由布岳」
九州は暖かく、雪は残っていないため、登山シーズンは関東より早いです。温泉地で有名な湯布院のシンボル的存在である由布岳は温泉観光も楽しめる山です。
写真で見てもわかりやすく新緑が中腹まであります。
アケボノツツジが満開になる祖母山も狙い目です。
関西の秘境渓谷「大杉谷」
大杉谷(おおすぎたに)は三重県の紀伊半島にある秘境渓谷です。
新緑とエメラルドグリーンの川は視力の下がった目が良くなる気分さえあります。アクセスは難しいですが、桃の木小屋に一泊し、大台ヶ原まで縦走することができます。
その他の山
- 石鎚山(愛媛)
- 剣山(徳島)
- 六甲山(兵庫)
- 金剛山(奈良・大阪)
- 伊吹山(滋賀・岐阜)
- 開聞岳(鹿児島)
- 屋久島(鹿児島)
旅費を抑えて近くの山へ
ゴールデンウィーク期間中は航空券・新幹線代・宿泊代が2倍~3倍に跳ね上がります。そんなお金かけられないよと言う人は、影響がない鈍行と路線バスを使って小旅行気分で登山をしましょう。
都内近郊の登山者のメッカ丹沢「塔ノ岳」
丹沢は都内在住の登山者のお財布をわかってくれています。丹沢の表尾根コースは都内屈指の縦走ルートです。標高1000m付近はまだまだ冬で木が枯れています。しかし、裏を返せば葉がない分、展望が良いわけです。
小旅行気分そして標高2000mの高峰「日光男体山」
日光男体山は例年5月5日に山開きを迎えます。冬は関東の気候が強いため、高峰ですが5月には雪が溶けています。軽アイゼンは携帯しておいた方が吉。
東武線と路線バスで行くことができお財布に優しく、ゴールデンウィークの旅行気分が味わえます。
※記事は秋のものなので、開山日の記録を探してみてください
その他の山
- 大山(神奈川)
- 金時山(神奈川・静岡)
- 赤城山(群馬)
- 天城山(静岡)
- 川乗山(東京)
- 大菩薩嶺(山梨)
- 竜ヶ岳(山梨)
- 武甲山(埼玉)
雪が残る残雪の山へ
ゴールデンウィークを境に雪が残る高峰、豪雪地帯に通じる道路が開通し、アクセスしやすくなります。山によっては山荘の営業が再開されます。
厳冬期には立ち入りも許されない山で、雪山登山をすることが可能になります。
まだまだ雪景色の尾瀬ヶ原「至仏山」
豪雪地帯の尾瀬は5月でも雪が残り、まだ冬のような雪景色が広がります。
尾瀬へのアクセスはゴールデンウィークに開通し、至仏山では雪が残る時期だけに許された登山ルートがあります。
本格雪山登山の極致「富士山」
日本のトップオブマウンテンである富士山。5月はまだ雪に閉ざされていますが、登山口までの高原道路の開通に合わせて登山することが可能です。
12本爪アイゼンとピッケルなど厳冬期装備が必要ですが、人気のない富士山を味わうことができます。
その他の山
- 立山(富山)
- 燕岳(長野)
- 谷川岳(新潟・群馬)
- 那須岳(栃木)
- 鳥海山(山形・秋田)
ゴールデンウィークの登山まとめ
本ブログのアクセス数を調査するとゴールデンウィークを境に急激に伸びがあります。11月の連休から停滞し、ゴールデンウィークになると3倍に増加します。
登山者が山に出かけるのは、冬眠明けの熊より遅いということです。
今回は関東を基準として、山を紹介しました。
南北に長い日本の気候差は1ヶ月離れることもあり、お住まいの地域にあった登山プランを考えてみてください。
ゴールデンウィークの登山を楽しみましょう。
写真は日立海浜公園のネモフィラ畑です。
ゴールデンウィークの登山記事一覧
登山ハイシーズンまでに揃えたいアイテム
自分が使っている日帰り登山から小屋泊まで幅広に使えるグレゴリーのザックです。自分は余計なものを詰め込むので40リットルを使用していますが、30リットルが基本的な使い方に則しています。
プリムスのウルトラバーナーは登山者定番アイテムです。
山頂で食べるご飯をよりおいしく、温かく食べたい方はぜひ買いましょう!
膝の負担を軽減してくれるサポートタイツも登山者の定番アイテムです。ワコールから発売されているこちらのモデルは着用している人が多いアイテムです。
コメント
Veryblueさん、こんにちは。ご無沙汰です。
今年のGWは残雪が少なそうで、常念岳や蝶ヶ岳方面をベタに考えていた私としては再考を迫られそうです。昨年は熊野古道をちょっと歩いたんですけどね。Veryblueさんやお友達の計画はいかがですか。参考にさせていただきたい気がします。
この冬は雪山にガッツリ挑むシーズンにするはずが、1月まで雪がほとんど降らなかったのと仕事が想定以上に忙しかったため、日光白根山、谷川岳、八ヶ岳の硫黄岳の3つだけで終わってしまいました。いつまでたっても木曽駒も唐松も行けません。
ブログは、やっと昨夏の北アルプスの旅の記録を書いたので、そろそろ雪山の記録も始めます。ではでは。
icyfireさん
こんにちは。
今年は雪がとても少ないですね。
自分は残雪期は苦手と言うかすぐに飽きてしまうので、行かないと思います。より日本海側の地域だと雪山を楽しめそうですね。
それこそ、立山はバックカントリーのメッカですし、足を延ばせば白山、鳥海山、飛行で大雪山という手もありそうです!
個人的に記事に載せた大杉谷から大台ヶ原の縦走など良いのではないでしょうか。
公共交通機関だけで縦走が可能で、ゴールデンウィークの跳ね上がり価格を避けられます。
自分は定番の屋久島にでかけようかと思案中です。
あ、九州もいいですよ@x@b
雪山の記事、楽しみにさせて戴きます。
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